2020年03月04日

聖隷浜松病院 放射線治療装置サイバーナイフ導入



聖隷浜松病院に放射線治療装置サイバーナイフが静岡県内初で導入されます。

当社では、その導入に関わる改修工事の設計監理業務にたずさわらせていただきました。

 ※聖隷浜松病院: http://www.seirei.or.jp/hamamatsu/index.html
 ※導入機器:アキュレイ社製サイバーナイフM6シリーズ

当社が1987年に設計させていただいた放射線治療室を改修し、サイバーナイフが設置されます。

今までの放射線治療室(一般的にいうリニアック)を改修し、サイバーナイフを設置するものとしては、日本国内初となります。




設計監理における放射線防護計算、計画などについては、機器メーカーであるアキュレイ様と施工会社であるアッシュ様と協働にて工事が実現できました。
 ※アキュレイ: http://www.accuray.co.jp
 ※アッシュ : http://www.ash-tenpo.co.jp


設計において放射線防護や放射線治療室としての機能を確保することはもちろん、内装計画においては、放射線治療をうけられる患者様の緊張感を和らげるよう、機器背面の壁に木質系のクロス材を配し、床をアイボリー系とダークブラウン系の高機能床材をストライプ貼りするなど、温かみのあるものとなるものとしました。


また、放射線防護のために一切外部への開口部を設けられないため、治療室と迷路部分にスカイファクトリー社のルミナスバーチャルウィンドウを壁面に配することで閉塞感を緩和するものとしました。


聖隷浜松病院 放射線治療装置サイバーナイフ導入
アキュレイ社製サイバーナイフM6シリーズ


聖隷浜松病院 放射線治療装置サイバーナイフ導入
スカイファクトリー社ルミナスバーチャルウィンドウ


※サイバーナイフとは、ロボットアームを用いた高精度と自由度を兼ね備えた次世代の放射線治療装置です。腫瘍の動きを自動的に追尾・検出し、照射位置をロボットアームが補正します。そして、より細かい放射線のビームを多方向から照射して、がんの死滅を狙います。このピンポイント照射(定位照射)をサイバーナイフは得意としています。従来よりも副作用が少なく且つ必要な部分へ高線量を集中することができるため、治療期間の短縮が可能となり、患者さんへの負担が軽減されます。







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