2008年10月11日
メイヨー・クリニック_Methodist 【9】
米国の病院視察レポート
【Mayo Clinic】
(メイヨークリニック:ロチェスター)
ロチェスターメソジスト病院 (Rochester Methodist Hospital)
赤丸印が ロチェスターメソジスト病院 (Rochester Methodist Hospital)
ダウンタウンキャンパスの心臓部
非営利法人の経営する病院であったが、1986年 メイヨー財団の傘下に入り、統合された。
794床 手術室36室
ハンディキャップ専用 エントランス
廊下のスタッフステーション
廊下に分散したスタッフコーナーや作業スペースがあり、ステーションに帰らずに、電子カルテの入力ができる。
この電子カルテは、単に体温や脈拍、尿量の数値だけでなく、患者の満足度、家族の教育がうまくいってるかなどといった情報も含む。
病棟内廊下に面して、リネン戸棚、下部がストレッチャー置場
日本と違うのは、ウォーマーが組み込まれており患者の身体を拭く紙タオルが温めてある。
病室前の壁に 記録簿置場
クリニカルパスウェイ
患者が回復するために必要な日毎の治療・検査計画や看護ケアが記され、全ての医療従事者がパスウェイにのっとり行動する。
医師、薬剤師、看護婦、栄養士の他、看護に関わるすべての職種の代表が集まり、最善の治療とケアを話し合い、決定される。
入院中は、このパスウェイを基準に回復しているか、いないかがミーティングされる。
【クリニカルパスウェイの背景 アメリカの保険制度】
アメリカの医療は前払いであり、患者が加入している保険会社は DRG(the Diagnostic Related Grouping:約476の医学診断名にそれぞれ該当する在日日数と平均的コストをつけたリスト)にのっとり、定められている額を病院に前払いし、もし入院が長引いたり、それ以上治療費がかかったとしても追加では払わない。
そのため、超過分は病院の負担となる。反対に早期回復し、治療費が少なくて済んだ場合は病院の利益となるため、患者を早期に回復させる必要がある。
そこで考えられたのがクリニカルパスウェイ(Clinical pathway)
しかし、患者早期回復のためのミーティングには、医師・看護婦だけではなく、その他の職種のその病棟に勤務している人達や、精神面のケアのために牧師もミーティングに加わり、チーム医療として患者を中心に医療従事者が周りを取り囲んでいる。
アメリカの医療システム 2002.05
Posted by kokyosekkei at 08:00
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